可能性と後悔

わかりあえない僕たちは

2014-09-11から1日間の記事一覧

たとえば好きなものの話とか

窓際の席でぼくは、夏の強い日差しを背に受けながら、一向に埋まる気配のない原稿用紙を絶望的な気分で眺めていた。9歳のときの話だ。「好きなものについて書きなさい」先生がそう言った途端、周りのみんなの硬質で不安そうな視線はふっと緩んだ。けど、僕は…